2009-02-16

フィンランド語のニュース:Helsingin Sanomat

フィンランド好きなら誰でも知ってる Fazer というお菓子屋さんの話題。ラクリッツというお菓子のパッケージが論議をよんでる。日本で昔流行ったダッコちゃんみたいな女の子の顔が並んでいるもので、まぁ、いまどきこれはないよねっていう絵なので論議を呼ぶのも当然かな。差別って差別されたって思う人がいれば差別だと私は思う。指摘されたらつべこべ言わずに気付かなかったよごめんねって言って、その指摘を受け入れられたらかっこいいのになぁ。

ところで、私にとって Fazer と言えば、「 Geisha 」チョコだ。これも、もしかして論議をよぶかもしれないけど、どっちかといえば「日本語でどづぞ(後述のリンク参照)」的な勘違い系。味は、ちょっと記憶が定かではないけどウェハースみたいなのが中に入っていて普通においしかったと思う。もともと Fazer のチョコはおいしいからお土産にいいけど、Geisha はさらに面白さも加わっておすすめの一品(←誰?)。

でも、何で芸者なんだろう?ウェブサイトによると、「 Geisha 」っていう言葉が、東洋の神秘、日常を超えた何か、日本文化といったイメージを持ってるかららしい。だから、何で芸者?わからない~。ちなみに、「 1908 年に初登場し、当初は固いキャラメルだった。これは、その後『 Tokyo 』という名前になった。そして、再び 1962 年 Geisha チョコレートバーが発売され、その後 Geisha シリーズとしていろいろなバリエーションが生まれた。」という歴史を持つ。東京がその後どうなったかは知らなーい。

FYI: Fazer はカフェもやっていて Kluvikatu の Aleksanterinkatu と Pohjoisesplanadi にはさまれた間に Karl Fazer Café がある。店員のお姉さんたちが感じいいし、店も広々していてくつろげた。でも、写真なかった。残念。
Geisha チョコ 日本語でどづぞ
▲ Geisha チョコ。いろいろなバリエーションがある。 ▲ 日本語でどづぞ
柳沢 有紀夫 (著) 中経出版
ISBN-13: 978-4806128472

以下、ヘルシンギンサノマットから。

torstai 13.2.2009 (Julkaistu 14:38) : Fazer ei hyväksy lakuhahmonsa rasistista käyttöä

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☆ Original text

Fazer ei hyväksy lakuhahmonsa rasistista käyttöä
Fazer ei hyväksy sitä, että Facebookin ulkomaalaisvastainen ryhmä käyttää yhtiön käytöstä poistunutta lakuhahmon kuvaa logonaan. Yhtiön mukaan kuvaa on käytetty ilman lupaa.
[caption] Fazerin lakritsapatukassa oli aiemmin kiistelty lakuhahmo.


☆ Translation

Fazer は、黒人のデザインを差別主義者的な使い方とは認めない
Fazer 社の使い方から差別主義者的な黒人のデザインを取り去った絵を、ロゴとして Facebook の海外の反対派のグループが使うことを Fazer は受け入れない。Fazer 社によると、絵は許可なしに使われている。
[キャプション] Fazer のラクリッツバーは以前から、差別的な黒人のデザインが論議されていた。

☆ Comments
-- Fazerフィンランドの食品メーカー。元老院広場とカウッパトリの間にあるお店に行った。
-- hyväksy ~ käyttöä rasistiが出格になってる意味がわからなかった。「差別主義者についての使用」→「差別主義者的な使い方」。飛躍があるかなー。あるだろうなぁ。
-- lakuhahmonsa「 hahmo 」は普通に訳すと「形」だけど、後ろに続く文章でラクリッツの箱の絵のことだとわかった。で、「箱の絵」を、ちょっとカタカナ使って、さらにちょっと拡大解釈して、「(パッケージ)デザイン」としてみた。
-- ryhmä ~ logonaan. 「 ryhmä käyttää kuvaa logonaan(グループが絵をロゴとして使う)」が文の骨格と考えた。「 logonaan 」は「 logo 」の様格に所有接尾辞を付けたもの、かな?所有接尾辞はまだ習ってないからいつも Wiktionary を読み返しててめんどくさい。そこで、一部抜粋して拙訳をばつけてみました。接尾辞 -an: 3人称接尾辞 -nsa が、ある種の格(*後述)に付く場合、s と a はしばしば接尾辞から省略され、残った n の前にある格語尾の最後の a が重ねられる(つまり、-an )。標準フィンランド語(? standard Finnish )では、省略形も許容されている。(*:内格、出格、所格、離格、様格、欠格(ここまで単数複数共)、複数分格、格語尾が ta の単数分格)

☆ Words

Fazer [固有名詞単数主格] Fazer 。フィンランドの食品メーカー。
hyväksy [hyväksyä/否定現在] 受け入れる、承認する
lakuhahmonsa
- laku [単数主格] リコリス、(差別的に)黒人
- hahmonsa [hahmo/単数属格所有接尾辞?] 形
rasistista [rasisti/単数出格] 差別主義者
ulkomaalaisvastainen
- ulkomaalais [ulkomaalainen?] 外国の
- vastainen [単数主格] 向かい風の、将来の
- vastainen [単数主格] 向かい風
ryhmä [単数主格] グループ、チーム
yhtiön [yhtiö/単数属格] 会社
poistunutta [poistua/過去分詞] +出格:出格から去る、+離格:離格から去る
logonaan ?([logo/単数様格所有接尾辞省略形?] ロゴ)
käytetty [käyttää/過去分詞受動態] 使う
lupaa [lupa/単数分格] 許可
lakritsapatukassa [/]
- lakritsa [単数主格] リコリス
- patukassa [patukka/単数内格] チョコレートバー、バトン
aiemmin [副詞] 早く
kiistelty [kiistellä/過去分詞受動態] 論争する